「古田式・ワンランク上のプロ野球観戦術」購入したよ♪レビューあり

スワローズファンであれば、もうお持ちの方も多いかもしれないのですが、この本、ゲットしました♪

『古田式・ワンランク上のプロ野球観戦術』

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結論をいうと、すごく勉強になりました!!!

私もだいぶ長いこと野球ファンなので、野球についてはだいぶわかった気になっていましたけど、本当に参考になりました!

ネタバレ的ですけど、少しだけ特に勉強になったポイントを少し書いてみます♪

以下、勉強になったポイントです♪♪

1.左ピッチャーはなぜ有利なのか

まず、「左バッターは右バッターよりはるかに有利」という大前提を古田さんは認めています。
そうなんですね、はるかに有利なんですね。

まぁ、そこはわかってはいました。
でも、なかなか「左が圧倒的に有利」なんて言わずに、「右でも左でも打ちやすいほうでやろう」なんて言われるものですけど、さすがはっきり言いますね。古田さん。

左が有利な理由は、「1塁に近い」「打ったあとの体重移動が楽」といことですよね。

さて、本題ですけど、予告先発が左ピッチャーになると、「左対左」を避けて、対戦相手に右がならぶと。

ここからが本格的で、左打者(特に足が速い選手)の場合、内野安打を防ぐために守備体系がかわるんですね!!
簡単に言うと、前進守備になる。

そうでないと、アウトにできないから。
しかし、前進守備にすると、内野と外野の間が広く空いてしまう。
そこに、落とされることが多くなり、ヒットが多くなってしまうということです。

ところが、右打者だとそれがない。通常のシフトで守れると。

それだけでも、左ピッチャーはすごく有利なのだ、ということなんです。
なるほどねぇ。。。

調べてみた

ところで、世の中に左利きは約10%くらいなんですけど、プロ野球選手のはどれくらいいるのか・・・

凝り性な私なので、NPB全支配下登録選手を調べました。データは5/31現在。

まず、全選手数は809名。うち、投手が404名。
つまり、プロ野球選手のちょうど50%がピッチャーということになりますね。

投手 404
捕手 79
内野手 189
外野手 137
総計 809

さて、この投手404名を見ていきましょう。
右投げは271名に対して、133名が左。

綺麗に33%ですね。つまり、投手の1/3が左投げということになります。
そうですよね。大体三連戦に1人、左がでてくるというイメージです。

これって、10%程度の左利きの割合から言うと、めちゃくちゃ多いということになります。
つまり、同じような球を投げることができる右投投手と左投投手がいたとすると、左のほうが価値が高く、プロになれる可能性が3倍くらい高いということになりまよね。

2.新庄剛志は「できる」外野手だった

新庄選手というと、天然なキャラクターのイメージですよね。
目立ちたがり屋で、あんまり考えてなくて。

ところが、カウントによって守備位置を変更する、非常に「できる」外野手だったと古田さんは述懐しています。

たとえば、右打ちの古田氏がバッターの時の守備だと、センターの新庄はすこしレフト方向に守るのですが、追い込まれるとライト方向に守備位置をかえる。

つまり、追い込まれているのでしっかり見極めて右打ちする古田をよく知っているからこそだというのです。
なるほど。身体的にだけではなく、頭もつかう素晴らしい選手だったんですね。

その他

・落合博満さんとの対談で知った「選球眼」の大切さ
・マー君の一流の証は「バント処理」に出ている
・ダルビッシュの「カーブ」と他の投手との違い
・イチローは芯を外してもヒットが打てる
・ファウルを「危ない」と見るか「よし!」と見るか
・攻撃的な守備をするチームは「守備体系」でわかる
・「不可解な選手起用」は、なぜ起きるのか?
・恩師・「野村監督」が教えてくれたこと

などなど、本当におもしろかったです!
また、Twitterやブログで今後も少し知った気になってこれからも勝手なことを申しますが、明治神宮のような広い心でご容赦いただけると幸いです♪

↓今日ご紹介の本はこちらから購入できます。

古田式・ワンランク上のプロ野球観戦術 (朝日新書)
古田敦也
朝日新聞出版 (2015-03-13)

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